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一日ひとつ、ことわざ・格言を取り上げ、例をあげながら意味を考え、覚えるまで繰り返し、ひとつ利口になるブログ。
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たいこうをなすものはしゅうにはからず

<意味>
大事業を成し遂げようとする人は、大勢の人々の意見を聞いたり相談したりなどせず、自分独自の考えで事を断行すること。

出典:戦国策


中田英寿選手が現役引退を発表しました。29歳という年齢のこともあり、まだ早いのではないのか、などの声が聞かれました。しかし、引退声明文によると、このことは以前から考えていたことであり、ワールドカップで負けたことだけが原因ではないのだそうです。
驚きの声が大きいということは、彼がそのようなことをほのめかしたこともなく、たったひとりだけで決めたということを表していると思います。
そんな彼に贈りたいのが大功を成す者は衆に謀らずという言葉です。
既に日本サッカー界においても、世界のサッカー界においても、中田英寿という名前は大きなものです。私が以前に訪れたアフリカでも、小さな子供に「日本人ならナカタを知ってるか?」と聞かれました。もちろん知っていますが、知り合いとは違います。しかし、そんな遠く離れた土地の子供からしてみれば、日本人であるだけでナカタと知り合いであるはずだという考えなのでしょう。ナカタは日本でも大スターなので、普通の人は出会うこともないんだよ、と心の中で答えました。
そのように、日本で一番有名なのは、政治家でもなく、野口英世でもなく、ナカタだという国が存在するほど、彼は大きな仕事をしました。
この大功を成す者は衆に謀らずという言葉を選んだのは、サッカーにおいて大きな仕事をした彼が、大勢の人々に相談することなく自分自身で引き際を決めたというところが、ピッタリだと思ったからです。
そして、これから先の人生設計も、やはり自分で決めるのではないでしょうか。
大衆というのは身勝手で、移り気ですから、自分で決めて正解だと思います。とても聡明な方なので、これから先の人生で、また何度も大きな仕事をされるのではないかと思います。
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いあってたけからず

<意味>
威厳はあるけれども、決して荒々しくないこと。
孔子の人格を弟子が評した言葉で、人格者に必要な人柄・態度についていう言葉。

出典:論語


そもそも威厳のある人物であれば、周囲に対して怒る場面はなかなか出てこないので、荒々しくなることも無いでしょう。何故なら、威厳のある人格者に対しては、周囲は一目置き、その人のために最善の努力を尽くすからです。威厳が無いからこそバカにされ、軽く見られ、その結果荒々しく怒る羽目に陥るのだといえます。

例えば仕事のとき、部下がつまらない失敗を繰り返すとします。理由を考えるに、上司か仕事そのものをなめているから、そのようなことが起こるのだと言えます。同じ間違いを繰り返すということは、注意されたことを重要視せず、軽んじているので起こるのだと思います。上司または会社に対する尊敬が足りないのです。
もしも、上司が威あって猛からずであれば、そんなことは起こらないに違いありません。しかし、部下が失敗を繰り返すのであれば、その上司は威厳が無くて荒々しい か 威厳が無くて荒々しくも無いのどちらかだといえます。
いずれにしても威厳はありません。

しかし、まれに部下本人の資質にかかわる場合があります。その場合は、ついてないねと言う他ありません。しかし、資本主義社会において、そのような無能な人間は、自然と淘汰されるはずです。

凡人が威あって猛からずな人間になることは大変難しいです。私などは怒ると、ドカンと怒ってしまいます。そのような爆発的な怒りは、ごく稀に効果がある場合もありますが、たいていはマイナスの働きをします。つまり、恐ろしさに相手が萎縮してしまい、ますます働きが悪くなる。または、「何だこいつ」と反感を買い、ますます働きが悪くなる。ということは、ドカンと怒ることは逆効果であるといえます。

しかしながら、小さい子供や動物に対しては、ドカンと怒ることが有効な場合も多いのです。

人生において威あって猛からずな人格者と会う機会はとても少ないと思います。私も結構生きていますが、威あって猛からずに近い人物は、今までにひとりしか見たことがありません。
威厳がある人荒々しくない人であれば、わりと見つけやすいのですが、その両方を兼ね備えている人は少ないものです。

しかし、それが仕事においても人生においても上手くいくコツならば、努力してそのような性質を身につけるべきです。




しずむせあればうかぶせあり

<意味>
人生、落ちぶれることもあれば栄えることもある。人の運命は変わりやすいもので、今、不幸・不運であっても、次にはよいことがあるかもしれな。だから、くよくよしても始まらない。

英語:He that falls today may be up again tomorrow.

ワールドカップにおいて、日本代表がブラジルに4対1で負けました。これで、0勝、1引き分け、2敗となり、決勝進出の望みはなくなりました。
実力の差がはっきりとしており、ここで勝たせてもらっても決勝で恥をかくだけ。それならいっそ負けた方がいい、これ以上点を取られる前に早く試合よ終われ!と思うような試合でした。

日本代表には沈む瀬あれば浮かぶ瀬ありという言葉を送りたいと思います。いくら世界の中で弱かったとはいえ、日本では一番強い選手たち。また、日本代表選手に選ばれたくて落選した人もいれば、長年選ばれたいと思っている人もいます。日本代表選手に選ばれた時点では、彼らは幸運のさ中にいたわけです。ところが、このように徹底的に、「惜しい」という声の一つも出ずに、チーム最下位となったのですから、今は不運のさ中にいると言わざるを得ません。

しかし、このことわざによれば、今落ちぶれていても、いつか勝てることがあるかもしれないということです。ですから、くよくよ悩んで時間を無駄にせずに、次の大会に向けての練習を始めてほしいなと思います。
てんにつばきす

<意味>
天に向かって唾を吐けば、その唾は自分の顔に落ちてくることから、人を陥れようとして、かえって自分がひどい目にあうこと。

英語:Who spits against heaven spits in his own face.


これは昔、OLをしていた頃、人の悪口に華を咲かせていた私たちのうちのひとりが「あー、やめよう。人の悪口を言うっていうのは天に向かって唾を吐くことなんだよ。だから自分にかえってくるんだよ」と言ったことから、私の記憶に残っています。
それ以来、天に唾すということわざの意味を「人の悪口をいえば自分にかえってくる」だと思っていましたが、実際には少し違っていました。
しかし、人を貶めようと画策したのはいいけれど、それが自分にかえってくるというのは、他人の悪口を言ったのに自分が悪く言われることになる、ということとほとんど違いません。

どちらにしても、悪い考えをもって、自分の力で周囲の人間を貶めようとしても、結局はうまくいかないということです。

そもそも唾を吐く行為自体が、自分の中の汚物を排出する行為であり、あまり上品な行為ではありません。大小便はトイレでこっそりとするものだし、痰壺(たんつぼ)という物もあることから、公衆の面前で唾を吐くものでないことは分かります。

また、相手の顔に唾を吐きかける行為が、最大の侮辱を表すことからも、天に唾するべきではありません。

もしもどうしても唾を吐きたいのなら、天に唾するのではなく、下を向いて吐くべきでしょう。これなら誰かを侮辱することにはならず、自分の顔にかえってくることもありません。
しかし、道路に唾を吐くと罰せられる国もあるので要注意です。

おんなはいしょう、かみかたち

<意味>
女性は衣装と髪型によって見違えるほど美しくなれる。女にとって衣装と髪型はそれほど大切なものであるということ。

今日は趣向を変えて、女性の容姿について鋭いところを突いたことわざです。
女は洋服と髪型で美しくも醜くもなるということですね。
女は衣装、髪かたちと聞いて思い出すのが、最近の日本のテレビに出ている女優さん、アイドルタレントの類です。特にアイドルタレントのハードルは低くなっており、モーニング娘。などは女は衣装、髪かたちの権化のようなものでしょう。髪の色を染めたり、顔の欠点を修正するほどの濃い舞台メイクをしたり、スタイルをよく見せる衣装を身に着けたりして、普通の女の子が、憧れの存在となっていきます。

それを言い出せばきりがなく、例えば自分で自分を美女だと思っているらしい神田うのさんも、あのゴージャスな髪型とゴージャスな衣装がなければ、美しいとは言えない女性であり、女は衣装、髪かたちの見本と言えるでしょう。ポリネシアン人形のような顔立ちは可愛いし、スタイルは抜群なのですが。(注:私はうのさんの大ファンです)

うのさんと比べるのはふさわしくありませんが、グラビアから出てきた女性たちの中にも、女は衣装、髪かたちという人がたくさんいます。美女と思われてはいないかもしれませんが、MEGUMIさんはその代表選手と言っていいかもしれません。

ある意味では、叶姉妹女は衣装、髪かたちだということが出来ます。あの衣装がなければ決して叶姉妹は有名にはならなかったわけですし、髪をショートにしてセーターと膝丈スカートでもはかせれば、普通のおばさんです。

以上の考察から、女は衣装、髪かたちということを知っていれば、普通の女性でも自分の容姿を底上げすることが出来ることが分かりました。
やはり知識は力ですね。




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