てんにつばきす<意味>天に向かって唾を吐けば、その唾は自分の顔に落ちてくることから、人を陥れようとして、かえって自分がひどい目にあうこと。
英語:Who spits against heaven spits in his own face.
これは昔、OLをしていた頃、人の悪口に華を咲かせていた私たちのうちのひとりが「あー、やめよう。人の悪口を言うっていうのは天に向かって唾を吐くことなんだよ。だから自分にかえってくるんだよ」と言ったことから、私の記憶に残っています。
それ以来、
天に唾すということわざの意味を「人の悪口をいえば自分にかえってくる」だと思っていましたが、実際には少し違っていました。
しかし、人を貶めようと画策したのはいいけれど、それが自分にかえってくるというのは、他人の悪口を言ったのに自分が悪く言われることになる、ということとほとんど違いません。
どちらにしても、悪い考えをもって、自分の力で周囲の人間を貶めようとしても、結局はうまくいかないということです。
そもそも唾を吐く行為自体が、自分の中の汚物を排出する行為であり、あまり上品な行為ではありません。大小便はトイレでこっそりとするものだし、痰壺(たんつぼ)という物もあることから、公衆の面前で唾を吐くものでないことは分かります。
また、相手の顔に唾を吐きかける行為が、最大の侮辱を表すことからも、
天に唾するべきではありません。
もしもどうしても唾を吐きたいのなら、
天に唾するのではなく、下を向いて吐くべきでしょう。これなら誰かを侮辱することにはならず、自分の顔にかえってくることもありません。
しかし、道路に唾を吐くと罰せられる国もあるので要注意です。
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